身から出たさ、「ビ」。
- ナムル皇帝 
- 2023年5月9日
- 読了時間: 1分
ある日、ヒトリミは合コンに臨んだ。
もう36歳、今日の合コンがダメなら、婚活コンシェルジュを頼もう。
そんな日だった。「あぁ、この人だ・・・」
今までにない電流が走った。名は「ツガイ」さんと言うらしい。 齢は35歳だと言う。「私も行き遅れて・・」なんて自分を卑下しながら語る容姿は 本当に独り身なのだろうかと疑心させる程に美しい。たった一度の人生だ。
「今日スキ」言っちゃお。
愛しちゃってんの。心から。
彼はお腹はでっぷり、お尻はもっちりだった。 だが、今日は意気込んでいつもより1サイズだけ、小さいものを着こなし 少しでもスリムであると体現したかった。
「ツガイさん。」彼は立ち上がった。 その時だった。飲みすぎたビールの炭酸がより引き起こしてしまったかもしれない。
「ビ」。
何の音だろう。何かが破けた気がする。 前ではない。後ろだった。お尻だった。普段から履いていたTバックが見えた。 彼の思いは露と消えた。この事柄は後世にちゃんと自身を節制しなかった故に
思い通りいかず失敗した事例として
「身からでたさ、「ビ」」
として語り継がれている。
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