バロン男爵
- ナムル皇帝 
- 2023年3月10日
- 読了時間: 1分
1869~1944
上流社会の言葉遊び回文文化(パリンドローム・カルチャ)を花開かせた人物。
バロンとはつまり男爵。現代日本で言うと「まえだまえだ」に近い。
父親に「バロン」と名付けられたが、
父親が語彙の学がなくリピートワードになってしまったようだ。
彼の幼少期は周りの子どもからよくいじられていたことを
自身の書物「バロン・バロン」にて語っている。
子どもの頃から生まれてこの方回文に触れていたこともあり、
よく「しんぶんし」や「とまと」といった言葉を好き好んで使っていたという。
大人になって伯爵として気品ある生活を強いられるにも関わらず、
彼は回文だけは楽しみ続けた。
「夜、水滸伝描くさ。偽作が縁で恋するよ。」
「何年経てもモテへんねんな」
「恋待とうよ、京都舞妓。」など芸術的な回文(パリンドローム)を作り上げ、
上流社会で回文主義が流行する。
彼は一躍次代の寵児となった。
そんな彼は、ある日、恋をする。
ものすごく容姿がひどかったが、心の清廉さに彼は惹かれた。
回文で「酢豚作りモリモリ食ったブス」と思いの丈を伝え、儚く顔面ストレートを喰らい
散ったという。以降彼は生涯女性に怯え終始独身のまま過ごしたと言われている。

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