サボル首長
- ナムル皇帝 
- 2023年3月31日
- 読了時間: 2分
更新日:2023年4月8日
1355~1419
「言語で戦争を無くそう。言語で博愛、平和を謳歌しよう。」
彼はよく酒を飲んでいるのが好きだった。
彼は酒が強く、よく周りの酔っ払った仲間、同僚を介抱し、家に返してあげていた。
ある日、へべれけのおっさんが支払できずにいながらも、
なんやかんやで「わかった」と言ってお金をしっかり払っている光景を見た。
その時彼は
「言葉ってもっと簡単で良くないか。なんで大陸毎で違うのだろう。
戦争の勝者が使う言葉を決めるのではなく、新たな共通言語を作れば良いのではないか。」
と考えた。
彼はその後、5年程子ども部屋に引きこもり、友達は皆離れていく中、
言語開発に勤しんだ。各大陸のエッセンスを加えてどの大陸、民族も覚えやすく、
キャッチーな言語。親からは勘当されたが、子ども部屋に引きこもり続け
1400年、新たな言語を生み出した。
そう、それはー。
「エスペラント」である。
やがて彼の言葉は現世に嫌悪を感じている知識層に受け、
主に龍の顎(ドラゴン・ジョー)大陸の「パラディス・フロン・ディスタブーン」で使われ始める。現代でも話者はおり、知識層の中でダニモック・フレーズ、回文主義のように
上流階級を示す、教養のある者が話す言語として使われている。
(彼の言語による戦争廃絶とは悲しいかな。違う使われ方をしているのである。)
「エスペラント」の最初期に言語話者が
集まった団体「ヤルキナイデス・アルキメデス教」が生まれ、
時には王に抗い、言語による平和を望むものには施し、今に至るのである。

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