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オコテン・ダニ

  • 執筆者の写真: ナムル皇帝
    ナムル皇帝
  • 2023年5月9日
  • 読了時間: 2分

更新日:2023年5月11日

1567~1604

ダニ族出身。彼はダニルダニ・タラチャンの加工工場の社長を努めていた。

29歳で工場のトップに立つエリートであった。

しかし、所詮はハナゲ財閥に雇われたいわゆる雇われ社長であり、

常にご機嫌を伺い続ける、ストレスの多い日々を過ごしていた。

(でも年収は300イワヒコ。まさかの現代でいう年収3,000万円。)


彼は職場のカワイン・ダニに恋をしていた。

ある日、正直仕事一本こればっかり頑張っていたので免疫のない彼だ。

ひとりお茶汲みをしていた彼女にいきなり「チュキ」と言ってしまったのだ。


プロセスもくそもなく、ムードもなにもなく口走ってしまった。

そもそも噛むなよという話だが、既に彼氏がいたカワインはこれを当然拒否。

ママの食事を食べ続けて35年の彼の純粋な心は砂上の楼閣の如く崩れ去った。


「くそぅ、俺は年収300イワヒコなんだぞ。君ならいくらでも養えるんだぞ。」

ひとりバー「マ・ザコン」にて愚痴を吐いていると、

どんどんと怒りの感情が湧いてきた。ハナゲ財閥一族の傲慢な態度。ヘコヘコする自分。

そんなことをして稼いだ高収入。でも意中の女性はなびかない。

好きな人はいませんよ。って言ってたよな?とか色々複雑に絡み合って怒りを際立たせる。


その時だった。

「もっと怒ってごらんなさい。」

啓示だ。


神「スッタ・モンダ・アッタンダモンデ・アルデンテ」は言う。

「あなたのその怒りの感情はまことに純粋で美しいものです。もっと開放してごらん。

溜め込まないでブッと出してごらん。世界を変えてみてごらん。」

怒りに身を任せる。ブッ。出ちゃった。周りの目も気にせず出ちゃったね。


恋愛で死んだ彼は今、社会的にも死んだ。

現象学で言うならば、おならをした自分を見た人々は自分を卑下するだろう。

きっとそうなる。


そんな奴らのためにヘコヘコしていられるか。社会に順応していられるか。

暴れよう。神様の言う通り。彼は類稀なその力を暴動に活用した。

同じくなかなかモテない同士達は彼のもとになびき旗幟を鮮明にした。


ダニルダニ諸島では「オコテン・オルグ(1602年結成)」と呼ばれ、

特に労働争議を引き起こし、

「社内に仲人を設置」だの「社内合コン制度の策定」だのを標榜し続けている。


初代オコテン・ダニが受けた悲劇を打破することで

モテない男性のウェルビーイングを追求し続ける団体なのである。

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